9600シリーズ 160秒録音・再生ボード

TK-9680G 使用説明書

特長  ◇小型設計(90mm×60mm)です。
     ◇1万回の録音が可能で、バックアップ電池を必要とせず、10年間、録音内容を保持します。
     ◇音質の良いアナログ録音方式を使用し、160秒間(4KHzサンプリング時は256秒)の録音再生が可能です。
     ◇8回路の制御入力を内蔵し、各種の再生方法に対応しています。
     ◇マイク入力には4段階のAGC(自動音量制御)回路を内蔵しています。
     ◇ライン出力、スピーカー出力、再生中出力(オープンコレクタ)を内蔵しています。
     ◇オートパワーセーブ機能を内蔵し、低消費電力です。
     ◇ミューティング回路を内蔵し、再生時にクリック音が出ません。

 

仕様  ◇使用電源電圧範囲・・・・・・・・・・・・・DC5~DC13.3V
     ◇標準消費電流・・・・・・・・・・・・・・・待機時10mA
                           動作時150mA
     ◇スピーカー出力・・・・・・・・・・・・・・使用電源電圧DC9V時0.7W(スピーカー8Ω)
                              〃   DC6V時0.3W(   〃   )
     ◇録音媒体・・・・・・・・・・・・・・・・・電気的消去可能な不揮発性アナログメモリー
     ◇サンプリングレート・・・・・・・・・・・・6.4KHz/4.0KHz
     ◇録音再生上限周波数・・・・・・・・・・・・2560Hz/1600Hz
     ◇標準繰り返し録音回数・・・・・・・・・・・1万回
     ◇標準録音内容保持期間・・・・・・・・・・・10年間
     ◇8回路制御入力(プルアップ)抵抗・・・・・10KΩ
     ◇録音可能メッセージ数・・・・・・・・・・・96

 

付属品  使用説明書 ×1、スぺーサー ×4、コネクタハウジング ×2、コネクタコンタクト ×25、コンデンサーマイク ×1

 

tk9680g.jpg (23077 バイト)

 

各部の説明

 

 ◆SW3(4回路のディップスイッチ)・・・動作選択スイッチ

機  能

O  F  F

O    N

再生操作極性選択

Hi→Loで再生開始

Lo→Hiで再生開始*1

メッセージ選択

パラレルモード

バイナリーモード

再生モード選択

再生操作により1回のみ再生(ワンショット)

再生操作によりLoレベルの間連続再生(リピート)

サンプリングレート選択

6.4KHz(160秒、録音・再生)

4.0KHz(256秒、録音・再生)

  *1・・・この機能を選択した場合、連続再生(№3:ON)を選択しても無効となり、1回のみの再生となります。

 

 ◆CN1(8ピンコネクタ)・・・・・・・・電源・録音信号・再生信号入出力

信 号 名

用     途

電源入力(+)

DC5V~DC13.3Vのプラス側を接続します。

電源入力(-)

DC5V~DC13.3Vのマイナス側を接続します。(GND)

再生中出力

トランジスターのオープンコレクタ出力で、再生中のみGNDレベルとなります。

録音信号入力

録音する音を、付属のマイク等で入力します。

スピーカー(-)

再生信号のパワーアンプ出力で、スピーカーのマイナス側に接続します。

スピーカー(+)

再生信号のパワーアンプ出力で、スピーカーのプラス側に接続します。

信号アース

録音信号入力・ライン出力アース。

ライン出力

外部のパワーアンプ等に接続します。

 

 ◆CN2(12ピンコネクタ)・・・・・・・メッセージ選択・操作入出力

信 号 名

パラレルモード(ディップスイッチ2:OFF)

バイナリーモード(ディップスイッチ2:ON)

トリガー入力1

メッセージ1の再生トリガー入力

メッセージ選択ビット0(負論理)→2=1

トリガー入力2

メッセージ2の再生トリガー入力

メッセージ選択ビット1(負論理)→2=2

トリガー入力3

メッセージ3の再生トリガー入力

メッセージ選択ビット2(負論理)→2=4

トリガー入力4

メッセージ4の再生トリガー入力

メッセージ選択ビット3(負論理)→2=8

トリガー入力5

メッセージ5の再生トリガー入力

メッセージ選択ビット4(負論理)→2=16

トリガー入力6

メッセージ6の再生トリガー入力

メッセージ選択ビット5(負論理)→2=32

トリガー入力7

メッセージ7の再生トリガー入力

メッセージ選択ビット6(負論理)→2=64

トリガー入力8

メッセージ8の再生トリガー入力

メッセージ選択ビット7(負論理)→2=128

開始/停止入力

再生停止入力(録音操作中は除く)

選択メッセージの再生開始入力(録音操作中は除く)

10

録音操作入力

録音モード選択/解除入力

録音モード選択/解除入力

11

未使用

12

入出力コモン

各選択・操作入出力のコモン

各選択・操作入出力のコモン

 

◆半固定ボリウム・・・・・・・・・・・・・再生時、パワーアンプ出力の音量を調節します。
◆SW1(開始/停止押しボタン)・・・・・内部でCN2の№9と接続されています。
◆LED1(再生中表示)・・・・・・・・・再生中のみ点灯します。
◆SW2(録音操作押しボタン)・・・・・・内部でCN2の№10と接続されています。
◆LED2(録音中表示)・・・・・・・・・録音モード時、点滅し、録音中点灯します。

 

録音再生時間について

 

・本ユニットの録音再生時間は160秒間(4KHzサンプリング時は256秒)を、最大96個のメッセージに分割して録音し、
任意のメッセージを選択して再生することが可能です。

tk9680g02.jpg (11347 バイト)

160秒以内であれば、96個までメッセージが録音できます。

 

操作について

 

◇録音操作

操   作

動   作

状    態

SW2を押す

LED2が点滅

録音モード

SW1を押す

LED2が点灯

メッセージ1を録音中

SW1を押す

LED2が点滅

録音モード

SW1を押す

LED2が点灯

メッセージ2を録音中

SW1を押す

LED2が点滅

録音モード

SW1を押す

LED2が点灯

メッセージ3を録音中

   :

   :

   :

   :

   :

   :

SW1を押す

LED2が点滅

録音モード

SW1を押す

LED2が点灯

メッセージ8を録音中

SW2を押す

LED2が消灯

再生モード

  注)追加録音や、任意のメッセージ番号に録音することは出来ません。録音は常にメッセージ1からとなります。
    メッセージは96までの録音が可能です。

 

録音操作例

 

1.メッセージを1個録音する場合。

 

tk9680g03.jpg (23039 バイト)
※録音可能な時間を越えた場合、LED2は消灯し、録音停止となります。

 

2.複数のメッセージを録音する場合。

 

tk9680g04.jpg (32073 バイト)
※録音可能な時間を越えた場合、LED2は消灯し、録音停止となります。

 

再生操作例

 

1.tk9680g05.jpg (8152 バイト) 動作選択スイッチ(SW3)の1番がOFF(Hi→Loで再生開始)、2番がOFF(パラレルモード)、
  3番がOFF(1回のみ再生)のとき。

 

tk9680g06.jpg (11418 バイト)     tk9680g07.jpg (11035 バイト)

<![endif]>※CN2の12番ピン(コモン)と、任意の番号のピンをつなぐことにより、メッセージを再生できます。
※メッセージ選択がパラレルモードの場合、20個のメッセージが録音されていたとしても、1番目から8番目のメッセージまでしか再生する事はできません。

 

2.tk9680g08.jpg (8125 バイト) 動作選択スイッチ(SW3)の1番がON(Lo→Hiで再生開始)、2番がOFF(パラレルモード)、
  3番がOFF(1回のみ再生)のとき。

 

tk9680g09.jpg (11521 バイト)   tk9680g10.jpg (11413 バイト) <![endif]>
※CN2の12番ピン(コモン)と、任意の番号のピンをつなぎ、その回路を切ることにより、メッセージを再生できます。
※メッセージ選択がパラレルモードの場合、20個のメッセージが録音されていたとしても、1番目から8番目のメッセージまでしか再生する事はできません。

 

 

3.tk9680g11.jpg (8131 バイト) 動作選択スイッチ(SW3)の1番がOFF(Hi→Loで再生開始)、2番がON(バイナリモード)、
  3番がON(連続再生)のとき。

 

tk9680g12.jpg (20344 バイト)    tk9680g13.jpg (21543 バイト)

 

 

4.再生及び連続再生停止操作

 

SW1(開始/停止押しボタン)を押す、または、CN2(メッセージ選択・操作入出力コネクタ)の9番と12 番を接続します。